PS Plusのリニューアルから2ヶ月。
私も加入したので、さっそく8月のフリープレイの対象になっていた「龍が如く7」をダウンロードしました。
ゲーム好きを自称している私も、龍が如くスタジオの作品は「JUDGE EYES」しかプレイしたことがないんですよね。
1からプレイするのは厳しいし、主人公が変わった7ならいけるかも?と思っていた中でフリープレイの対象になってくれたので嬉しい限り。
今回は私の龍が如くシリーズデビュー作となる「龍が如く7」のプレイレビューをしていきます。
(多少のネタバレを含みますのでご注意ください)
実はいたって正統派RPG?龍が如く7の良かったところ
巷で「汚いドラ○エ」「心の暴力団」と呼ばれ、「イロモノ」扱いもされた「龍が如く7」ですが、プレイしてみるといたって正統派のRPGだとわかります。
ここではその魅力について語っていきましょう。
終始目が離せないストーリー展開
みなさんがRPGで重視する要素といえば何でしょうか。
私はストーリーです。
龍が如く7の一番の魅力はストーリーと言っても過言ではありません。
中だるみしたり、オチがイマイチ!という作品も多い中、本作は序盤からエンディングまで、ずっと面白いです。
怒涛の展開の連続で、ついつい寝る間を惜しんで続けてしまうほど…

序盤で起きた出来事の真相が判明したり、丁寧な伏線も貼られているストーリーです。
ストーリーは大雑把に説明すると「ドン底まで落ちた主人公が仲間を集めて権力者を倒すストーリー」。めちゃくちゃ王道っぽい気がしませんか?
単なるお使いになりがちなサブクエストもギャグ風味のものから感動できるストーリーまで用意されていて、やりごたえがあります。
ストーリーが良いRPGがやりたい!という方に絶対オススメできるゲームです!
魅力的で個性豊かなキャラクター
「龍が如く7」ではストーリーを構成するキャラクターにも注目しなければなりません。
JUDGE EYESと違い主人公は40代のおっさん。
「おっさん主人公じゃ感情移入できなさそう・・・」と思うかもしれませんが、この春日一番がめちゃくちゃ魅力的なんです!


ヤクザ上がりではありますが、義理人情に熱い熱血系主人公です。
イメージとしてはFF10のティーダとかが近く、感情移入もしやすい主人公ですね。
パーティーキャラも魅力十分。
序盤では「ヤクザ上がりのフリーター・ホームレス・元警官の無職のおっさん」という強烈なパーティーに笑



こんなパーティーの組み合わせ、他のRPGでは絶対味わえないですよ笑


おっさんばかりのパーティーは嫌だ!というアナタ。
かわいい女の子もイケメンも加入するので安心してください。
ちなみに私が一番好きなキャラクターは中国マフィアの趙天佑です。
加入するのは終盤ですが、戦闘も強いしかっこいい!


プレイアブルキャラクターだけでなくサブキャラクターも魅力的。
龍が如くシリーズではお馴染みの実在の俳優さんが演じるキャラもいます。




中井さんも堤さんも好きな俳優なので嬉しかったですね~
二人とも声の演技も上手く、終盤のシーンには特に心打たれました。
旧作のキャラクターも出てきますが、出しゃばりすぎる、ということはなく、ちょうど良いバランスとなっています。



前作やっていないから全然ついていけない!ということはなかったですね。
中身は王道RPG
コマンド式の戦闘、転職システム、絆システム、人間力、ダンジョン攻略・・・
龍が如く7にはドラクエやペルソナといったJRPGの要素がてんこ盛りです。
戦闘は賛否あるようですが、ドラクエやペルソナを楽しんでプレイしていた私はスンナリ受け入れられました。


全体技が少なかったり、テンポは少し気になるところはありますが、技がど派手なので爽快感はあります。


お金を払って召喚獣(デリバリーヘルプ)を呼び出したり…


ダンジョンを敵を倒しつつ、宝箱を漁ったり・・・


ダーマ神殿(ハローワーク)で転職もできます。


オープンワールドやアクションが主流となっている中、「古き良きRPGをやりたい!」という方はぜひプレイしてもらいたいです!
街のグラフィックが綺麗
今作には横浜、東京、大阪の3つの舞台が登場します。
この舞台の再現度が高く、まるで実写。
街をブラブラしているだけで楽しいです。


マップもそこそこ広いですし、ショップやゲームセンターといったスポット、クエストやアイテムもあるので探索が捗ります。
ちなみにインターナショナル版をプレイする方は「解像度優先」がおススメ。
少しカクつきますが、このゲーム、コマンド式でシビアな操作は要求されないので、問題ありません。
せっかくなので美麗なグラッフィクで楽しみませんか?
龍が如く7の「少し」残念なところ
満足度の高い本作ですが、少し気になるところはあったので、一つずつ書いていきます。
テンポが悪いところがある
本作は古き良きRPGを目指した関係で、どうしてもテンポが悪い箇所があります。
まず序盤。ムービーが多いのと、ペルソナ5のパルス並のクソ長ダンジョンが多いので、単純に時間がかかります。
中盤になるとサクサク進みますが、12章で「大きな壁」が。
こちらのレベルが30くらいの中、いきなりレベル50のボスが立ちはだかります。
当然、そのままだと全滅必至なのでレベル上げ必須。
レベルを上げるには「蒼天堀バトルアリーナ」という闘技場のようなミニゲームを周回しなければならず、それなりの時間を要します。


また、ストーリー中に300万円用意しなければならないイベントがあり、金策もしなければなりません。
金策はいくつか手段がありますが、「会社経営」というミニゲームを進めるのが圧倒的に効率が良いです。


会社経営で株価1位になれば、株主総会後に300万円手に入れることができます。
5分で300万円と、「最後まで進めれば」最強効率の金策ではあるんですが、ここまでくるのに数時間かかります。
クリアまでのプレイ時間は36時間。
ただし、会社経営+バトルアリーナがなければ10時間くらいはクリアが早くなってたかもしれません。



プレイ時間の水増しでは?と思えるポイントがあったのは気になるところです。
一部キャラの扱い
前述した通り、パーティーキャラは魅力的ではあるんですが、ストーリー中の扱いでは気になるところも。
まず会社経営を進めることで仲間になる鎌滝えりちゃん。
ストーリー進行では仲間にならないいわゆる「おまけキャラ」なのですが、会社経営自体が必須級な上、戦闘能力も高いのでパーティーにいれている方も多いハズ。
ですが・・・ストーリーでは完全に「いないキャラ」扱いになっています。
例えば、春日たちが敵に捕まるシーンがストーリー中にありますが、この場にえりはいないのに、戦闘に突入した途端唐突に出てきます笑



FF7のユフィやヴィンセントみたいな扱いですね。


おまけキャラであるえりは少し譲って仕方ないにしても、ストーリー進行で仲間になるハン・ジュンギや趙も若干空気。
序盤のパーティーメンバーの春日・ナンバ・足立・紗栄子に焦点を当てすぎて、ほかのメンバーは少し蚊帳の外感があるのが残念でしたね。
【まとめ】龍が如く7は古き良きRPG。ストーリー重視の方にオススメ!
以上、龍が如く7のクリアレビューでした!
イロモノゲームかと思いきや、蓋を開けてみればストーリーやキャラが魅力的で、上質なRPGでした。
主人公もストーリーも仕切り直しの作品のため、シリーズの初心者でも問題なく楽しめます。
フリープレイは8月で終了しますが、定価で買ったも損はないといえる作品なので、ぜひプレイしていただきたいですね!
PCユーザーならXBOX GAME PASSに加入することで、100円(初月)でプレイすることも可能です!
15日からは龍が如く0をはじめとした8作品もPS Plusで配信開始されたので、時間があればやってみたいですね~。



その前に積みゲーもなんとかしないと・・・