6月29日にソニーのゲーミングデバイスブランド「INZONE」が発表され、モニターとヘッドセット3機種が発売されました。
YouTubeやSNSでの反応はさまざま。
特にモニターは(案件以外の)レビューではボロクソ言われている始末・・・
まあ実際27インチで16万ってどうなの、と思いますし。
割りとヘッドホンは好意的なレビューが多いんですよね。

実際私もM9はガン無視してBenQのEX2710Uを購入しました。
(後でレビュー記事書きます。)
ただ、ヘッドセットは割と評判が良いんですよね。
Amazonレビューではモニターが星2に対してヘッドセットのH9は星4です。
私はサウンドバー、サラウンドヘッドホン、PS5純正ヘッドセットとソニーのオーディオデバイスを使用していますが、どれも素晴らしい製品でした。
「オーディオにはハズレがない」ソニーさんを信じ、INZONEヘッドセットを購入。
私が購入したのは最上位機種の「INZONE H9」です。お値段36,300円。
「高い製品だけどそれに見合っている価値はあるの?」という声に応えるため、今回は「INZONE H9」の購入後レビューを「忖度なし」でしていきます!
ぜひ、最後までお読みください!
【はじめに】INZONEゲーミングヘッドセットとは?
ソニーのINZONEヘッドセットには現在3機種が発売されています。
立体音響・専用ソフトウェアにはどの機種も対応しており、違いは下記の表の通り。
接続方式 | イヤーパッド | ノイズ キャンセリング | 価格 | |
INZONE H9 | 無線 | ソフトレザー | ○ | 36,300 円 |
INZONE H7 | 無線 | ナイロン | なし | 28,600 円 |
INZONE H3 | 有線 | ナイロン | なし | 12,100 円 |
無線対応のH7からグッと価格が跳ね上がっているのがわかりますね。
INZONEシリーズの最大のウリはソニーご自慢の「ノイズキャンセリング機能」ですので、正直H7とH3を選ぶメリットは薄いと思っています。



ノイキャンなしのヘッドセットでしたら他メーカーでも低価格で高機能なものがありますしね。
【流石のソニー製】INZONE H9のイチオシポイント
PS5にマッチするデザイン
INZONEヘッドホンはPS5に合わせた白をベースとしたデザインになっています。
PS5純正ヘッドセット「PULSE 3D」と比べてみましょう。


ご覧の通り、イヤーパッド部分の厚みや大きさが全然違います。
見かけの割に装着すると軽くてビックリ。
重さは約325gで、競合のRazer Kraken V3 Proより軽いです。
もう一つPULSE 3Dとの違いとして、INZONEヘッドセットは使用中に光ります。





ゲーミングヘッドセットらしさを備えていますね。
ノイズキャンセリング機能
INZONE H9の最大のウリといえば、ノイズキャンセリング機能でしょう。
感動するくらい雑音がかき消されます。
どれくらいすごいのかというと、56~58dbの食洗機の稼働音がかすかに聴こえるレベル。
私は持っていないのでソニーのXM-1000XMシリーズとの比較はできませんが、少なくともAirPods Proよりノイズキャンセリングははるかに効いています。
もちろんノイズキャンセリングはOFFにすることもできますし、外音取り込みモードも搭載しています。
本体かのボタンで簡単に切り替えできますよ。


立体音響対応
INZONEヘッドセットは3機種すべてが立体音響対応です。
立体音響をオンにすれば、FPSゲームでの定位感が増し、映画視聴時の臨場感もアップ。
PCソフトウェア「INZONE Hub」とスマートフォンアプリ「Sony 360 Spatial Sound Personalizer」によって、立体音響を個人最適化することが可能です。


スマホアプリでは耳の画像を撮影します。
なんとなく抵抗感はありますが、理想の音響のためにしかたない・・・


立体音響の個人最適化はPC接続時のみ反映されます。
実際に個人最適化をして立体音響をONにすると明らかに音が変わります。
BGMとボイスがはっきり分離して聴き取りやすい音に。
定位感については、私はFPSゲームをやらないので、動画で試してみました。
はっきり音の方向が確認できるレベルです。
PCのサウンド出力を「ヘッドセットイヤフォン(INZONE H9/INZONE H7)-Chat」にしていると立体音響が反映されないので注意しましょう。
出力は「スピーカー(INZONE H9/INZONE H7)-Game」にしておく必要があります。



私も最初やらかして、立体音響もイコライザーも全然聞かないじゃん!とガッカリしました。デフォルトではヘッドセットイヤフォンになっているので注意が必要です。
長時間使用に耐えられる設計
INZONE H9のイヤーパッドはソフトレザー製で柔らかいです。
ヘッドクッションもついており、側圧も控えめなので、長時間つけていても頭が痛くなるということはありません。



PULSE 3Dは側圧強めでイヤーパッドもナイロン製だったので、長時間使用は厳しかったですからね。
電池持ちもかなりよく、ノイキャンなしだと最大32時間使用できるようです。
電池が切れてしまっても、急速充電対応なので10分の充電で60分使用可能。
さらに、充電しながらの使用もできちゃうので1日中使えます!
USB&Bluetooth接続可
INZONE H9はUSB接続に加え、Bluetooth接続にも対応しています。
PCやPS5・Swicthなどのゲーム機にはUSBトランシーバー、FireTVstickやスマホにはBluetooth接続で使用することが可能。
USBとBluetoothの音声を同時に流すこともできます。
【いろいろ惜しい】INZONE H9の残念ポイント
PCでの使用を前提としたつくり
INZONE H9はPC以外での使用だと真価を発揮できません。
専用ソフトウェア「INZONE Hub」はPC限定です。
他の機器では使えないため、立体音響の最適化やイコライザー設定の反映ができません。
PS5で使用すると、音量やバッテリー残量といったステータスが表示されるというメリットはあるころにはありますが、正直「それだけ?」という感想。
PS5やSwicthでのみ使用するならより安く購入できるPULSE 3Dの方がいいかもしれません。
マイクの取り外し不可
私にとっては致命的な欠点なのですが、マイクの取り外しができません。
INZONE H9のマイクは結構存在感があるので、Razer Krakenシリーズのようにマイクの取り外しができると期待していたのですが、叶わず。


その上(私は使っていませんが)マイク性能もかなり悪いようです。
ほぼ同機能で競合機種と言えるのRazer BarracudaProはマイク内蔵型なので、気になる方はこちらを選んだ方がいいかも。
有線接続非対応
PULSE 3Dには音声ケーブルを使った有線接続ができましたが、INZONEヘッドホンは非対応なので注意。
有線接続したい方は下位機種のINZONE H3か、他メーカーのゲーミングヘッドセットを購入しましょう。
【まとめ】INZONE H9は買いか?
以上、忖度なしのINZONE H9購入レビューでした。
ノイキャン性能はさすがのソニーといったところで、音質も満足なのですが、価格を考えると必ずしもゲーマー全員にオススメできるものではなく、
- PC中心でゲームをやる方
- ノイズキャンセリング対応のゲーミングヘッドホンが欲しい方
という方向けの製品となっています。
PS5中心でゲームをやるならPULSE 3Dの方がコスパに優れていますし、ゲーミング以外のノイズキャンセリングヘッドホンを求めているなら「WH-1000XM5」を購入した方がいいでしょう。
また、Razerからほぼ同性能で同価格のRazer BarracudaProが発売されています。
こちらは日本でのレビューが少なかったので、私が実際に購入し比較記事を書きました。
よかったら参考にしてください。


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