お久しぶりです。unidonです。
あっという間に新年も明けてしまいましたね。おめでとうございます。
最近私はNetflixで5.1ch対応のドラマを見ることが多くなり、家のオーディオ環境を、見直してみようかな、と考えました。
家のスピーカーはHT-Z9F。
以前ブログで紹介したこともあります。

値段も手頃ですし、気に入っていたホームシアタースピーカーなのですが、横長のサウンドバータイプなのでプロジェクターとの相性はあまりよくない、という欠点もあります。
現在HT-Z9Fは生産終了している上、対応するリアスピーカーのSA-Z9Rもプレミア価格がついてしまっているので、これから購入するのはあまり勧められません。
というわけで、「ワンランク上のホームシアター環境を作ろう!」ということでソニーのホームシアターシステム「HT-A9」を購入しました。
値段は214,427円。HT-Z9Fの定価が79,980円なので倍どころじゃない価格差です。
今回はそんなソニーの立体音響対応ホームシアターシステム「HT-A9」についてレビューしていきます!
ぜひ最後までお読みください!
HT-A9は価格に見合った実力?良かった点を解説!
4基のスピーカーで奏でる圧倒的臨場感
HT-A9は一般的なサウンドバータイプではなく、4基のスピーカーを設置してホームシアター環境を構成します。
1つ1つのスピーカーは意外とデカい。
ウーファー、トゥイーター、イネーブルドスピーカーの3WAY構造になっていて、HT-Z9Fのリアスピーカーと比べるとそのサイズ感の違いが現れてます。

HT-Z9Fのサラウンドは「ほんのり」でしたが、こちらはスピーカーのサイズが段違いに大きいので、後方から聴こえてくる音の迫力が全く違います。
四方から音に包まれる感じ。
ウーファー内臓なので、低音もそれなりに出ます。
Netflixなどで5.1chコンテンツを見てみると、まるで映画館のような臨場感が感じられますね。
家での音楽体験が数ランク上がった感覚です。
「Immersive Audio Enhancement」の機能を使えば、2chコンテンツでも立体感のある音で体験することができます。

ライブ映像を見るのに最適な機能ですね!
有線接続はコントロールバーだけ!プロジェクターとの相性抜群!
HT-A9のスピーカーはワイヤレスで繋がるため、有線接続はコントロールバーとテレビ(またはプロジェクター)の間のみ。コントロールボックスはコンパクトなので、投影の都合上部屋の後方の棚などに配置する必要があるプロジェクターとの相性はバツグンです。
私のプロジェクターのHDMI端子はeARCには対応していないので、「出力端子ープロジェクター」「入力端子ーAppleTV」という形で接続しました。





これによりApple TVの音も高品質に再生されます。
Enhanced Audio Return Channelの略。eARC対応の接続端子につなげば、テレビやプロジェクターに接続した機器もドルビーアトモスや5.1chといった高品質音声フォーマットで再生することができる。
HT-A9の端子はは8K HDRや4K120にも対応しているので、PS5などの次世代ゲーム機との接続もできます。
気になる無線接続の音切れは、今ところまったくありません。
音場最適化の機能もあるため、スピーカーをどのように設置しても最適なサウンド設定をしてくれます。


Bluetooth接続にも対応!ヘッドホンで音声も
HT-A9はBluetooth接続にも対応。
Bluetooth対応機器であれば、無線で音声をスピーカーへ出力することができます。
嬉しいのが、受信だけではなく、送信にも対応していること。
Bluetooth接続を「送信」に設定する必要がありますが、音声出力をスピーカーからBluetoothヘッドホンに即座に切り替えることが可能なので、なかなか便利な機能です。



夜の映画鑑賞も安心ですね!
ワイヤレスで音楽サービスを楽しむ
HT-A9をインターネットに接続すれば、スマホやパソコン経由でSpotifyなどの音楽サービスを楽しむこともできます。
HT-A9はAirPlayにも対応しているので、iPhoneやiPadなどのApple機器の音声を簡単に流すことが可能です。
HT-Z9Fは対応していなかったので、嬉しい機能!
スマートスピーカーと連携して音声操作ができる
HT-A9はGoogle HomeやAlexa対応スピーカーによる音声操作にも対応。
ただし、音声操作ができるのは
- 音楽の再生・停止
- 曲送り・戻し
- 音量調整
といった限られた操作に限られます。
【ちょっと惜しい】HT-A9の微妙なところ
ほとんど不満はないのですが、HT-A9について微妙だった点を解説していきます。
電源の確保が必要
HT-A9はコントロールボックスとスピーカー4基という構成のため、合計5つの電源が必要になります。
ウーファーも追加すると合計6つに。
スピーカー同士の距離もある程度は離す必要があるため、部屋の電源の場所によっては配置が難しくなるかもしれませんね。
入出力端子の少なさ
HT-A9の接続端子は入力1(HDMI)出力1(HDMI)のみです。
光デジタル端子がないため、ARC非対応のテレビやプロジェクターの音声を出力することができません。
出力端子も一つしかないため、複数の機器を繋ぎたいのであればHDMIセレクターを使うとよいでしょう。
360Reality Audio対応のコンテンツが少ない
HT-A9は360Reality Audio対応ですが、対応している音楽サービスがAmazon musicとDeezerのみとかなり少ない状況です。



セットアップ時のデモ音源くらいしか聴く機会がないのは残念です・・・
HT-A9と一緒に購入したもの
サブウーファー
HT-A9単体でも十分音は良いですが、低音を響かせたい方はサブウーファーも購入したほうがいいでしょう。
HT-A9の対応ウーファーは最大出力300Wの「SA-SW5」と200Wの「SA-SW3」の2つ。
3万近くの値段差がありますし、賃貸でそこまで低音ガンガン鳴らすのも抵抗あったので、私は「SA-SW3」の方を購入しました。
一軒家で音に妥協したくない!という方はSA-SW5の方を買うべきでしょう。
SA-SW3はHT-Z9Fの付属ウーファーとほぼ同じサイズです。


スタンド
HT-A9のスピーカー4基はワイヤレスでつながるとは言え、テレビボードなど適当な場所がないと置く場所に困ってしまいます。
そんな人におすすめなのがスピーカースタンド。
スピーカースタンドは種類がありますが、Eonoのスタンドが断然おすすめです!


EonoのスピーカースタンドはHT-A9とセット買いする人が多いのも納得できるピッタリなスタンド。
少し値段は貼りますし、人気なので品薄気味でもありますが、デザインも良いのでイチオシです。
スタンドに通すと電源ケーブルが10cmくらいしか余らないので、延長ケーブルもほぼ必須なのが難点。
【比較】HT-A9とHT-A7000 どちらを買うべき?
ソニーではサウンドバータイプのホームシアタースピーカー「HT-A7000」も出ています。
HT-A9との主な違いは価格と入力端子、立体音響の対応です。
HT-A9 | HT-A7000 | |
価格(単体) | 214,000円 | 155,000円 |
価格 (リアスピーカー+300Wウーファー付き) | 301,609円 | 271,609円 |
入力端子 | HDMI×1 | HDMI×2 光デジタル×1 アナログ×1 |
立体音響対応 | ○ | × ※専用リアスピーカー追加で対応 |



HT-A7000はGoogle Homeに非対応という違いがあります。
HT-A7000はフルセットでもHT-A9より安いですね。
また、HT-A7000には光デジタル端子やアナログ端子があるので、ARC非対応のテレビやプロジェクターの音声を出力することができます。
さらに、立体音響対応の専用リアスピーカーSA-RS5も発売されたことにより、HT-A9との機能面での差はほとんどなくなりました。
テレビとの接続を考えているならHT-A7000を買ったほうがいいかもしれません。
【まとめ】HT-A9はプロジェクターとの相性が最高
以上、ソニーのホームシアタースピーカー「HT-A9」のレビューでした。
サウンドバータイプと比べると設置の自由度が高く、プロジェクター利用の方におすすめできるスピーカーです。
なかなかのお値段がしますが、「自宅で」上質な音楽体験をしたい方は購入を検討されてはいかがでしょうか?